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「お茶をいかがですか？」
ユーシスが疲れがとれるって、お茶を用意してくれた。
口に入れようとしたら、知らない匂いがしてそのままお皿に戻す。
「遅いですね、二人共…」
「ああ…もしこのまま…二人が帰ってこなかったら――」
「そんな…！えんぎでもないですよ！」
そうだよ！
アッシュは帰ってくるよ！
そう信じたくて胸の中で叫んでも僕の胸の中の不安は消えなくて。
やっぱりお茶を飲んでみようかなと思って、カップに手を伸ばした時だった。
ガシャンと音を立てたのはイベの持っていたカップで、イベは胸を抑えながらソファに寝転がる。
顔には汗をかいていて気分が悪そう。
「伊部さん！？伊部さん！どうしたんです？！」
エイジがイベを揺すっても返事がない、でも目は開いていて。
「ショーター、イベが…」
具合が悪そうだよって、助けてって言おうと思ったら、
ユーシスがエイジのそばに行って、首に何かをさした。
「エイジに何するの？！」
でももう遅かった。
エイジはぐったりとしてユーシスの腕の中で動かない。
「なっ何をしたんだ！！…まさか！！」
「――これでもう彼は動けない、手足は動かず口もきけない…彼は今何も見えず何も聞こえず指一本動かせない」
僕は立ち上がってユーシスからエイジを奪おうとすると、彼はエイジを抱いたままこっちに背を見せて顔だけを向けてくる。
「やめておいたほうがいいよ、君が変なことをしたらこの子は今すぐ死ぬことになる」
「…何言ってるの？」
「まあ、ぼくの説明を最後まで聞いてよ」
そう言うとユーシスはソファにエイジを寝かせて、
横になっているイベを無理矢理座らせる。
「だけどこっちの男は違う、目も見えるし耳も聞こえてる意識はしっかりしている…、ただし口が聞けず体はいっさい動かない…そういうふうに薬を調合しておいたのさ…」
さっきの変な匂いはこれだったの？
「つまりこの一部始終を見てるはず…ショーター、あんたの裏切りもね…」
ユーシスは楽しげに笑ったのだった。
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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます！主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´･ω･)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (
レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです！お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください！応援してます！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オチャネコ | 作成日時：2019年1月8日 18時
