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書かれている道をとにかく歩いた。
ようやく着いたところは車が止まってて、
窓から明かりが見える。
木でできた、アッシュの住んでいたっていうお家と似ている作り。
屋根は灰色で、木は白く塗られている。
「ここが、僕のお家…?」
しばらく家の正面で窓からあふれる光を見ていた。
けど、ドアの開く音が聞こえて、僕は思わず倉庫みたいなところに隠れる。
中から若い男の人と、女の人。
それから女の子がはしゃぎながら出てくる。
「ずーっとパパが帰ってくるの待ってたの!」
「なかなか帰ってこれなくてごめんな」
女の子が楽しそうで、思わず笑顔になる。
だけどその子が突然ぐらりと揺れた。
気持ちの悪さに目とじて、ゆっくりと目を開ける。
そうしたら、女の子は男の子に変わって。
パパもママも背格好が変わっていた。
顔を見ようとしたけどよく見えない。
「A、アスランちゃんにちゃんとばいばいするのよ、また会おうねって」
「どうして?どうしてばいばいするの?」
男の子は頭を撫でられる。
これは…何?
僕の名前を呼んでる…。
立ち上がって近付こうとすると今度は男の子、そしてパパもママもぐにゃりと歪んだ。
激しい頭痛とめまいによろけ、目を手で覆う。
「誰?!」
女性の声が聞こえて手をどけると、さっきの若い男の人と女の人そしてかばわれるように女の人の腕の中に居る女の子がこっちを見ていた。
僕は驚いて来た道を走った。
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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時