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「僕のパパとママは…?」
「は…?本当に何も覚えてないのか?」
呆れた顔をされるかと思ったけど、アッシュのパパは怖い顔をして黙り込む。
「死んだ、おまえには兄貴もいたがそいつも一緒にな」
「お兄ちゃんもいたの?」
「ああ、おまえとは5つくらい離れてたはずだ。それも覚えてないってのか」
「…うん」
パパとママはどこに居るんだろう。
そんな事を考えたこともあったけど、お兄ちゃんが居たなんて考えもしなかった。
「どうして、死んじゃったの?」
「強盗のしわざだ…、引っ越してすぐことだったらしい。だがオレが知ったのは風のうわさで、1年後の事だ。その時部屋にあった遺体はおまえを抜かした3人でおまえは行方不明だと聞いた。連れ去られたんじゃないか――とな…」
「――ッ!」
その話を聞いていたら頭が突然ズキンと痛んだ。
「一体どこで生きていたんだかは知らんが、せっかく拾った命だ、大事にしろ…」
人違いじゃ、ないの…?
ここに来て懐かしいって思う所が何箇所もあった。
だけど写真や教科書で似たような所を見ただけ。
そう思ってた。
「僕の…ファミリーネーム覚えてる?」
「…エルゼレッドだったはずだ」
やっぱり何を聞いても思い出せない。
ただ、考えようとしたりすると頭がズキズキ痛む。
「僕の昔住んでたお家、どこにあるの?」
「ここから歩いて20分くらいのところだ、でも今は家主が居る。それでも行きたいってなら勝手にしろ」
アッシュのパパが地図を書いてくれる。
「あんまりウロチョロすんじゃねえぞ、さっさとヤツらのところに戻れ」
「うん、ありがとう」
地図を受け取って店を出る。
空がオレンジ色がかっていてもうすぐ日が暮れそう。
明日にしようか。
でも次いつ出発するかわからない。
やっぱり今日行こう。
僕は地図を頼りに、草と土の匂いのする道を歩き出した。
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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時