出会い ページ17
李「A、覚えていますか?あなたが廉頗将軍に連れられてきた日…」
『わ、私は忘れたいくらいの思い出です…』
李「尖っていましたからねぇ」
『カイネだって!って、カイネは今とあまり変わってないや』
李「ふふ。カイネに言ったら怒られますよ、しかしよくあなた達はここまで親密になれましたね」
『私もそう思います!絶対相容れないと思っていましたから』
李「そうですねぇ。カイネがお茶をかけてあなたのその体質が私達にバレてしまいましたしね…」
まあでもAの体質の事を他言しないという理由で今も廉頗将軍との交流が続いている訳なんですが……
李「A…大きくなりましたね。」
『…? そりゃ李牧様とはじめて会ったときから数年経ってますし?』
そう。まだ色々と幼かったA、
最初は愛弟子が出来た感覚で
時が経ちいつのまにか芽生えてしまったこの感情…
だからか年甲斐にも昌平君に捕まっている時は焦ってしまった
『あ、あの李牧様…お、怒らないんですか?』
李「…怒る?」
『他の人を変わりの人質にしてしまったのは俺…じゃなくて私のせいだからです、』
李「A、私がそんな理由で怒ると思いますか?」
『…じゃあ何故、先程は怒ってるように見えました』
李「それはあなたが人質になるのが嫌だったからですよ」
『は、はぁ……』
分からない。むしろ逆じゃないのか?まーいいや、怒ってるのは本当だったみたいだ
先に鉄拳を食らう方がいい。気合いだ俺!
『では、李牧様!心の準備はできました。いつでもどうぞ!』
李「……はい?」
後ろを振り向けば目を瞑って仁王立ちしているA
『フテイやカイネが李牧様は怒ると怖いといってましたので、、どうぞっ』
ああ、成る程。
さすが廉頗大将軍に育てられてきたA
実に男気がありますね…あ、男でした
李「では、お言葉に甘えて…」
ぐっと手に力を入れる
李牧様が近づいてきた気配を感じた
ちゅっ
額に柔らかい感触…
目を開けると目の前に李牧様
『り、李牧様。今のは鉄拳ですか?』
李「ええ。あなただけにする鉄拳です」
あの二人に騙された…全然痛くないじゃないか!
李「どうしました?」
『へへ、これなら毎日受けてもいいです!』
ぶふっ!と李牧様が顔を押さえている
李「A、私以外にそんな事言ってはいけませんよ」
そう言った李牧様は機嫌が良さそうだから何故かは聞かないことにした
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花奏 - ひゃあああああああああああああああああ つまり何が言いたいかっていうと、 面白いです。応援しています。((やかましくてすいませんm(._.)m (2021年9月20日 23時) (レス) id: a61dbb4f1c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - すっっっごく面白いです!!!更新楽しみに待ってます! (2020年6月14日 15時) (レス) id: eb20443cea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どんぱっち | 作成日時:2020年4月26日 11時