軍総司令 ページ13
李牧様達がいる広場へ戻ろうと廊下を歩いていると、誰かが柱に寄りかかっていた
「待て。」
『え…?』
通りすぎようとしたら腕を掴まれる
この人…!!
秦の右丞相そして軍総司令!
昌平君だ…
バッ
『し、失礼いたしました。右丞相のようなお方が何故ここに…』
昌「お前を待っていた。先程偶然にも信と話している所を見かけた」
『あ…、何か失礼なことでもありましたでしょうか?』
昌「端的に聞く…お前は何者だ」
!?
『李牧様に仕えている者です…』
昌「私にはお前の主は李牧だとは思えない。王騎を知っていると言っていたな…」
信に話していたことを聞かれていたっ!
くそ、俺の落ち度だ。
昌「ふっ…同盟を結んだ今お前を捕らえることも出来ない。だが李牧が側に置いてる意味を知りたい」
昌平君が近づいてくる
『わ、私はただ李牧様から軍略を教えていただいてるだけです…』
昌「ほう。簡単に言うのだな……ここの軍師学校へ通ってみるか?」
『ーは??』
へ?なんて言った?この人
いや右丞相に失礼だけども
昌「ふっ、久しぶりにそんな反応をされたな…」
お前に興味が湧いた
趙国は春平君のかわりに人質を立てなければならない
お前がくるなら軍師学校に置いてやってもいい
とかなんとか意味わからない事を仰る右丞相様
昌「それに…お前のこの匂いは、、」
昌平君が髪に触れると鼻に近づける
うわ近っ!
間近で見ると尚顔の良さが分かる
天は二物を与えず。て言うがこの人には当てはまらない言葉だな。天よ、不公平だ
昌「コロコロと表情が変わるな…それで、人質の件はー」
「そこまでにして頂けませんか?」
『り、李牧様…!』
李「あまりに遅いので来てみたら、子猫が虎に睨まれているところを見つけてしまいました…」
昌「ふっ。宰相直々に来たのか?」
李「昌平君。この子は置いていけません、別の者でお願いします」
李牧様に手を引かれる
…なんか、いつもと雰囲気が違う。お、怒ってるのか?
昌「ならば交渉決裂だな」
昌平君は戻っていった
李「…はぁ。A、あとで私の部屋に来なさい」
『か、かしこまりました。』
李牧様の声質がいつもと違うから、それしか返せなかった
カイネたちの元へ戻る間、李牧様と会話することはなかった
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花奏 - ひゃあああああああああああああああああ つまり何が言いたいかっていうと、 面白いです。応援しています。((やかましくてすいませんm(._.)m (2021年9月20日 23時) (レス) id: a61dbb4f1c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - すっっっごく面白いです!!!更新楽しみに待ってます! (2020年6月14日 15時) (レス) id: eb20443cea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どんぱっち | 作成日時:2020年4月26日 11時