4 〈YG side〉 ページ4
YG side
何故か彼女の目を見つめたまま目を離せない
最初は反抗的な目をしていたが
すぐに拍子抜けしたような
柔らかい目になった
小学生みたいだと散々思っていたが
真正面から見るとちゃんと学生の歳に見える
目が綺麗だ
すごく大きな目というわけじゃないのに
吸い込まれるように見入ってしまった
しばらく俺は
彼女の目を見ていた
〜〜〜
しばらくして不意に彼女が目線を外し
扉の方に目を向ける
大きく目を開けて何かを凝視すると
「え、やば」
焦った表情を見せ
荷物を雑に持って
そのまま風のように電車を降りて行ってしまった
呆気に取られて彼女が去った方を眺めて
それから我に帰ったように前に視線を戻す
あ。
「…スマホ忘れてる」
咄嗟にスマホを手に取って彼女を追いかける
ギリギリのところで電車を降りて
彼女を探す
急いでいたから逃げ足が速いみたいで全然見つからない
YG「どこいったんだよ…」
どうしようかと考えながらうろうろしていると
いた
改札に向かうさっきの彼女を見つけた
駆け足で近づいてその背中に呼びかける
YG「なあ」
気づかない
YG「あんた」
全然気づかねえ
YG「なあ、おい」
一瞬肩を震わせて、やっとこっちを向いた
「…え」
いわゆる、
ぽかーん、って顔
やっぱりおもしろいなこいつ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きーこ | 作成日時：2021年5月11日 19時
