# 17 ¦ Hokuto side ページ17
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酔った勢いでAさんの家に行き
チャイムを鳴らした。
すると出てきたのは男性だった。
以前居酒屋でAさんと一緒に居た男性だ。
ハーフ系の顔立ちでカッコイイ方だったから覚えてる。
「 えっとー、Aが通ってるカフェの？ 」
「 はい、松村北斗って言います 」
向こうも俺のことを知っていた。
Aさんがあの時紹介してくれたのだろうか。
「 北斗... 俺ジェシーです。A寝ちゃってるんで、良かったらまた明日来てあげてください、それじゃ 」
俺の名前を聞くと少し顔が歪んだのが分かった。
Aさんが寝ているからと扉を閉められた。
ただの、同僚...なんだよね？
もしかして今のジェシーさんが
この前Aさんに看病してもらってた...？
男女でお互いの家を行き来して泊まってるって
もしかして、同僚以上の関係？
いや、でも幼馴染で同僚って言ってたし
彼氏だとはAさんは言っていなかった。
俺はただAさんに会いたいだけなのに …
少し外で待ってみたけどジェシーさんが
家を出る気配はなかった。
帰宅後、明かりも付けず
ただただAさんのことばかり考える。
なんでジェシーさんが家に居たんだろう。
ただの友達だとして、男女で家に泊まるってあんまりないし、絶対そういう雰囲気になってしまうよね。
てか、Aさん寝てるってことはあの時は終わったあと？
いやでもジェシーさんはスーツのままだったし、もしかしたら一緒に飲んでてAさんが酔い潰れたパターンか。
それなら納得がいく。きっとジェシーさんはAさんを送り届けてそのまま泊まったんだろう。
あぁ、Aさんは本当に不用心だ。
同僚とは言っても相手は男性だし、
でももしAさんがジェシーさんのことが好きだったら？
勝手に悩んで妄想して想像して
嫉妬でイライラが止まらなくなる。
俺以外を視界に入れてほしくないのに。
他の人に触られてるなんて考えたら気が気じゃない。
一睡も出来ないまま外が明るくなってしまった。
今日はきっとAさんは休みだから
うちの店には来ないだろう。
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続く (更新停止中)
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作者名：しろ | 作成日時：2023年9月16日 3時
