Addiction - キミ中毒 - (ページ1)

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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ＿＿

『うるさ…… 』

またいつもと同じ朝を迎える。
社会人2年目、ようやく仕事にも慣れてきた。

会社から近い家を選んだから朝は割とゆっくり。
でもやっぱり起きるのってすごくダルい。

だがしかし！
そんな朝を彩ってくれる楽しみが私には一つだけある。

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身支度を終え、駅へと向かう。
その道中にいつも通ってるカフェがある。

朝の8時からカフェとしてオープンして、週に何回か夜の12時まで開けてお酒も提供しているらしい。

私は朝にしか行ったことないけど。

少し重たい扉を開けると、
コーヒーの匂いが私を襲う。

この感覚が私は大好きだ。

「いらっしゃいませ」

『おはようございます、って、あれ？』

「あ、常連さん…ですか？」

『まあ… はい一応。毎朝店長と話してて』

「そうだったんですか！僕、この店任されることになって」

『え！そうなんですか？じゃあいつもの店長は…？』

「地方に新しく出店するんです。奥様も田舎で子供を産みたいと望んだそうで、今後はそっちで生活するみたいです。」

『そうなんですか… 寂しいですね』

「ふふ、店長愛されてますね。あ、因みに僕は店長の従兄弟で、松村北斗って言います！」

『松村さん！』

「はい、松村です笑なんか照れますね」

犬歯が特徴的な笑顔で、子犬のようなお顔。

なんだか見とれてしまう。

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