episode 8 ページ8
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タクシーに乗り、またさっきとは違う
薄暗い小洒落たBARにやってきた。
ここも個室へと案内された。
二人には広すぎるような個室だ。
「 もっと近くに座ってよ 」
外の風に当たって少し冷静になったせいか、
推しとのこの状況がありえなさ過ぎて距離をとってしまった。
『 いやこのくらいがちょうど良くて… 』
「 何それ、俺は丁度良くないな 」
そういうとグラスを片手に私の隣に座る。
脚が触れ合うほど近い。
「 俺のこと普段なんて呼んでる？」
『 普段ですか？ 』
「 そう、SixTONESとしての俺 」
『 きょも、とかですかね…？ 』
「 そっか〜、今日から大我くんって呼んでよ 」
『 え？！ 』
「 Aちゃんには名前で呼ばれたい 」
『 大我…くん 』
「 お、いいねえ笑笑 」
広い個室なのに、ソファーで密着して座るなんて、
お互いお酒入ってるし、こんな風にもなるのかな。
でも、綺麗な顔が近すぎて、
( 見ちゃダメだ ) と ( ずっと見ていたい )が交錯する。
「 ん？なに、ずっと見て 」
『 あ、ごめんなさい、お顔が凄く綺麗で 』
「 …そんなこと他の奴にも言ってんの？ 」
『 え…？いや、言うわけないですよ笑 』
「 …俺の顔もっと見たい？ 」
『 えっ…！ 』
私の手を握ったかと思えば、
その手を大我くんの頬に当て視線を交わす。
そんな綺麗な顔で、お酒が入った潤んだ目で、
見詰められるとこっちが理性保てないというか…
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作者名：しろ | 作成日時：2023年9月14日 1時
