初めまして、恋心。 (ページ6)

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episode 6 ページ6

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樹「きょも〜、ここ座りな」

じゅりは私を気遣ってか、私の隣ではなく
じゅりの隣にきょもを座らせた。

樹「今さ、AちゃんがSixTONESのファンってこと話してたんだよ、すごくない？」

大「あっそうなんだ、だからあんな緊張してたんだ笑」

え… 推しが、私のこと話してる… 夢か…？

樹「俺のこと推してんだよ、ね〜Aちゃん？」

『え？！あ、みんな！みんな推してます！！』

大「箱推し？ってやつ？」

『ま、まあ、そんな感じです… 』

大「でもその中で樹が1番好きなんだ？」

『いや、うーん… そう、ですね…？』

推しはアンタだよぉぉおお！！って
心の中のヲタクが泣きながら叫んでる。

否定出来ない自分が悔しいよ。
でもきょも担です！なんて本人に言ってたら引かれそうだし。

樹「俺トイレ行ってくるわ、なんか話してて笑」

私に視線を向けてニヤっとしたのは見逃さなかった。

じゅりが席を立ち、少し気まずい空気が流れる。

そもそもこの状況なに？？
推しと隣同士で座ってるってなに？？
前世の私、どんだけ徳を積んだんだろ… 感謝だわ…

いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない。

折角じゅりが話す機会をくれたんだから。

でも、最初に口を開いたのはきょもだった。

大「あの、さ、連絡先って…もらえる…？」

『 …え？！』

大「嫌だったら、全然、気にしないで！」

『いや、むしろ、いいんですか…？』

大「こっちがお願いしてるんだから、いいに決まってる」

『じゃ、じゃあ… 』

急展開過ぎる…！！
推しの連絡先…！！

QRコードを読み取ると、いつもブログで見ている
愛犬の写真がアイコンに使われていた。

夢すぎるこの時間。

過ぎ去るのはあっという間だった。

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