episode 26 ページ26
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Taiga side ＿
風呂を済ませて寝室に向かうと
ベッドの中でAちゃんはスマホを見ていた。
「 上がったよ、」
『 待ちくたびれました 』
起き上がってふにゃっと眠そうな顔で笑うAちゃん。
Aちゃんの言葉や仕草に
いちいち心臓が締め付けられる。
これが所謂、キュンってやつなんだよね。
「 眠いでしょ、ごめんね 」
『 眠いです。でも大我くんと寝たいから苦じゃないです 』
「 可愛い、本当に 」
髪を撫でるとまたふにゃっとした顔で微笑む。
とろんとした目が俺の欲を掻き立てる。
隣に座って抱き寄せると
俺の頬にキスをするAちゃん。
ビックリしすぎてフリーズしてしまった。
『 本当にお顔綺麗ですね、』
「 ありがとう、Aちゃんも綺麗 」
『 そんな、大我くんに褒められるなんて… 』
耳がどんどん赤くなっていく、可愛すぎじゃん。
耐えられないこんなの。
少し強引にAちゃんの頬を包んで唇を重ねた。
俺の背中に手を回すAちゃん、
そういうことで、良いんだよね？
角度を変えながら深くなっていくキス。
その時、Aちゃんのスマホが鳴った。
気付かないフリをしたかったけど、
画面には “ 樹くん ” の文字が見えた。
『 電話… 』
「 ダメ、俺に集中して 」
酷いことしてるのは分かってるけど、
俺にはこうするしか出来ない。
手に取ったスマホを奪い取り画面を伏せた。
鳴り響く通知音が聞こえないように
Aちゃんの耳を塞いでまた深いキスを交わす。
ダサいことしてるけど、
今は俺だけを考えてて欲しい。
いや、今だけじゃなくて、これからもずっと。
Aちゃんは、受け入れてくれたのか
俺の上に来て体を密着させた。
こんなの、理性保てるわけない。
昨日よりも長く深く体を重ねた。
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作者名：しろ | 作成日時：2023年9月14日 1時
