episode 24 ページ24
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なっちゃんと電話を終えて、
私はふと我に帰る。
人の家に一人って変な状況だな。
彼氏でもないのに合鍵貰って泊めてもらって。
流石に今日も居るのは迷惑…？
でもなぁ、大我くんには会いたいし。
帰らなくていいって言われたし、お言葉に甘えたい。
私から好きって伝えても良いのだろうか。
迷惑にならないかな。
そもそも私はSixTONESのファンだし
眼中にも無いって思われてたら恥ずかしいし。
あれこれ考えてると、
気付けば外が暗くなっていた。
お風呂を済ませ、また大我くんの服を借りる。
下着は近くのコンビニまで買いに行ったけど笑
夢みたい。
当たり前のように居座ってるけど、
推しの家だもんなぁ。
スマホを見て今日が土曜日だということに気付く。
ラジオの日だ。毎週欠かさずに聞いている。
ﾌﾟﾙﾙ＿
丁度よく電話が掛かってきた。
樹くんからだ。
「 もしもーし 」
『 樹くん！こんばんは 』
「 昨日ぶりだね 」
『 ですね、おかげで大我くんと会えました 』
「 今きょもの家なんだよね？ 」
『 そうなんです、もうめっちゃ幸せ 』
「 ふは、そうなんだ 」
『 樹くんのおかげです 』
「 うん、良かったね 」
『 でもなんか、不安で、』
「 不安？ 」
『 大我くんのこと本気で好きなっちゃったみたいで 』
「 へー。でもいざとなったら俺奪うからね？ 」
『 えっ？ 』
「 ハハッ冗談、でもAの事が好きなのは本当だよ 」
『 友達として、ファンとして、私も樹くん大好きです！ 』
「 本当おもろいねAは笑 」
『 ありがとうございます笑 』
いつの間にか呼び捨てになってたけど、
嬉しいから敢えて突っ込まずに居た。
今日のラジオは大我くんも出るよと教えてくれて、
元気無いから帰ったら元気付けてあげて、
とも言われた。
なんで元気無いんだろ？
そこまでは教えてもらえなかった。
打ち合わせがあるからと電話はそこそこに終わった。
樹くんはすごく優しい。
好きとか言ってからかってくるけど。
私が大我くん好きなの知ってて
昨日会わせてくれたんだ。多分。
23時30分、ラジオが始まった。
さっきまでこの人と電話してたんだぁとか、昨日この人とあんなことしちゃっだ……とか、
いつもと違う感情で聞いて内容があまり耳に入ってこない。
《 ラジオ聴きました、今日も最高！ 》
ラジオが終わって、樹くんにこれだけ送った。
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作者名：しろ | 作成日時：2023年9月14日 1時
