初めまして、恋心。 (ページ19)

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episode 19 ページ19

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急に押し倒され、思考が停止する。

なんだ、何なんだ一体。

樹くんの名前を出す度に大我くんの顔が曇った。
それには流石に私も気付く。

でも樹くんは大我くんのメンバーだし
正直なんで悲しそうな顔をするのかまでは分からない。

私を今押し倒してる理由は樹くんにあるの？
それとも私が何かしちゃった？

思考停止したかと思えば
状況が分からなさすぎて逆に頭が回転し始めた。

大我くんが悪い人？もう分からない。

「 Aちゃんとキスしたいんだけど」

『き、聞かれても、、』

「許してくれるまでしない」

押し倒して、顔面至近距離で何を今更……！

って、私ちょっと変な事期待しちゃってたんだ。
恥ずかしい …

「俺、Aちゃんのこと大事にしたい」

『え… 』

「キス、しちゃダメ？」

『 ……そんなの、聞かないでください、』

「俺はAちゃんとキスしたい」

なんでそんなこと平気で言えるの？

こっちは心臓バクバクで、もはや痛いのに、、

キスしたいなんて、そんな…

『 …キスしてください』

ダメだ、こんな状況で考えて物を言えるわけがない。

幸か不幸か素直な言葉が出てしまう。

満足気に笑みを浮かべて大我くんは私にキスをした。

唇、頬、耳、首筋へとキスが降ってくる。

キスされた箇所がどんどん熱を帯びる。

緊張と興奮で呼吸が乱れてしまう。

そんな私の手をぎゅっと握り締めながら
首筋から胸へと降りてきて、その後は流れに身を任せた。

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