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episode 11 ページ11
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Taiga side ＿
ある日、樹に合コンに誘われた。
乗り気ではなかったんだけど、人数合わせだからって
頼まれて半ば強制的に連れてこられた。
本当に女の子とか興味無いから
合コンやっててもつまんないんだよねー。
家帰って音楽聴いたりアニメ観る方がよっぽど楽しい。
女の子たちがあとから来て、最後に二人組が来た。
一人は俺たちの方を見て凄く驚いていた。
まあ、無理もない。
自分で言うのもあれだけど、割と売れてる方だし
若い子なら知ってるよなぁって。
でもその子は俺たちと話そうともせず、
何なら遠い先に座った。
今まで俺たちのこと知ってる子はみんな寄ってきて
ウザかった印象だったから驚いた。こんな子も居るんだって。
「 あの子可愛い 」
どうやら樹がその子のこと気に入ったらしく
近くに行きたそうにしている。
ギャルでもないから意外だったけど笑
うん、確かに俺もチラチラとさっきから見ちゃってるし
樹が気に入るのもよく分かる。
それから席替えをして樹はその子の隣に座った。
案の定俺の隣には芸能人と繋がりたい女子が居て窮屈だ。
そんな時にあの二人が俺の話をしてるのが分かった。
「 なに？なんか俺の名前聞こえたけど笑 」
本当はAちゃんの近くに行きたかったなんて言えないから
理由を付けて近くに行った。
どうやらAちゃんは
俺らのファンらしく樹推しらしい。
なんでだろ、なんか、胸がチクッとした。
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作者名：しろ | 作成日時：2023年9月14日 1時
