8話 ページ9
私は今
依頼を受け
とある高級マンションの真ん前に立っていた
最近骨董品の出張査定を初めたのだ
流石に大きすぎるものや
量が多い場合
店に足を運ぶのも難しいだろうと
思いつきから始めた
すると思った通り依頼がすぐ来たのである
「はー高いなぁ」
マンションを見上げながら
声が漏れた
依頼も早く終わらせて
今日は喫茶店にでも行こうと思っていた
依頼主の部屋へ向かうべく
エレベーターに入り階層のボタンを押す
扉が閉まる直前
外に警察官らしき人が数人
慌ただしく動いていたのが見えたが
近くで事件でもあったのだろうか
そんなことを思いながら
エレベーターは上へ上へ上がっていく
その時だった
目的の階層に着く前に
ガタンッという音ともに止まった
「えー」
今日はお天気お姉さんが12位っていってたっけ
確か、人助けをするといいでしょう
とも言っていた気がする
人助けする前に
エレベーターに閉じ込められた私を助けて欲しい
どこのボタンを押してもうんともすんとも言わない
非常用のボタンってこういう時に使えなかったら
非常用の意味ないだろと悪態つきながら
そういえば
あの適当なメールを送ってきた2人は
無事に警察官になったんだっけ
役職は覚えてないが
�爐�めでとう�瓩箸世荏�った気がする
今だよ助けて欲しいのは
溜息をつきながら
この状況をどうするか考える
助けは待てばいずれ来るだろうが
仕事を早く終わらせたい
そう思ったらすぐ行動
目の前で固く閉じたエレベーターのドアに手をかける
「仕事の邪魔するなよ全く」
真ん中の隙間に指先を添わせ
呪力を少しだけ篭める
ドアが嫌な音をたてて
思いっきり開いた
よしよし
特級を舐めるんじゃない
階層のドアはもう少し上の方だったため
壁と鉄骨を難なく上り
そちらも同じようにこじ開ける
触れてないから指紋も残らない
便利便利。
呑気なことを思いながら無事に
お目当ての階層に着き
依頼主の部屋のインターフォンを押す
だか出る気配が全くない
この扉の先に人の気配がない
そしてよく集中してみれば
ここ一体にほぼ人の気配がない
「なんかのドッキリ？」
冷やかしだとは思いたくないが
依頼主の電話番号に連絡しようと思い
ポケットに手を入れた時である
「え、は？何してんの？」
間抜けな声が後ろから聞こえる
声の主の方に視線を向けると
「(人1)ちゃん！？」
あの警察官になった2人組の片割れがいた
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の！ - 続きが気になります！更新楽しみにしてます…！ (5月15日 0時) (
レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮫のこ | 作成日時：2023年5月7日 0時
