49話 ページ50
「いらっしゃいませ」
工藤君に続いて入店すると
女の店員さんに声をかけられた
軽く会釈をすると
きょとんとした顔で見られる
「コナン君!この綺麗なお姉さんは?」
「A姉ちゃんだよ!僕の好きなお店の店長さんなんだ。」
「あー、(人1)Aです。」
こいつ人にはばらされたくないのに
私の情報はベラベラと
「私、榎本梓っていいます!お若いのに店長さんなんですね...!」
「いや、若くないです。」
歳を伝えると驚かれた
うんうんありがとう
「すみません、私と同じぐらいだと...。」
「A姉ちゃん若く見えるもんね」
「遺伝子に感謝ですね」
そのままカウンターの席に案内される
初めて来たお店な為
メニュー表を手にして目を通した
候補が結構ある
「若く見えると言えば、安室さんもだよね!」
「僕が、どうかしたかい?」
ナポリタンかドリアで迷っていると
正面から知らない男の声がした
反射的に顔を上げると
その声の主だろう人と目が合った
「安室さん!今、Aさんが若く見えるって話をしてて」
「安室さんも若く見えるよねって!」
未だに黙ってこちらを見続ける男
話振られてんぞ
「安室さん?」
「え?あぁそうだね、確かに僕もよく若く見られるかな。」
榎本さんに呼びかけられて
やっと言葉を発した彼はニコニコと笑っている
「初めましてですね、僕は安室透です。」
「(人1)Aです。」
「はぁ、美男美女かぁ」
何だか榎本さんから視線を感じるが
気にせずメニュー表に目を落とす
「コナン君決まってるの?」
「うん、僕よく来てるから。」
「注文お決まりですか?」
何故か先程からカウンター内で
私達の前から動こうとしない安室さんが声をかけてくる
「ナポリタンとアイスコーヒーお願いします」
「かしこまりました、コナン君は?」
工藤君も続けて注文し
やっと安室さんは調理に取り掛かってくれた
変な人だな
そんな失礼な事を思っていると
隣に座った彼に服を小さく引っ張られた
「ドリアじゃなくていいの?」
「はい?」
「迷ってたでしょ、どっちにするか。」
聞けば、どうやらずっと観察されていたらしい
探偵を出すな子供らしくしておけ
「凄いね、コナン君。子供なのに良く見てるね。」
嫌味ったらしく言うと
あからさまに焦った顔をする
下手くそが
「Aさんって、彼氏いないんですか?」
突然榎本さんが後ろから活き活きした目で問いかけてきた
女性はこの手の話が好きすぎやしないか
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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時