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37話 ページ38

嵐が帰って行った後

放置していたミサンガに手をつけ
ゆっくり一服したりしていると

あっという間に閉店時間となった

店の閉店作業も簡単に終わらせ
扉のプレートをCLOSEに変える
外に出て、最後に鍵を閉める

数時間ぶりの愛車に乗り込みエンジンをかけた
外の寒さと同じく冷えきった車内に身震いし
ヒーターを最大にする

早く温風を浴びたいがために
パーキングのままアクセルを軽く踏み
回転数をあげる

そのまま携帯の時間を確認すると
依頼の時間まで数時間猶予があった

依頼の内容は

深夜になると見かける化け物
依頼主が夜勤のシフト後
帰宅途中に通る道にある公園で
必ず見かけるという事だった
朝に公園の前を通るといないらしく
それ以来怖くて近寄れないらしい

深夜かぁ

お腹も空いたし空いた時間でどこかで夕飯を取るか

そう思いサイドブレーキを下げた
クラッチを踏んで1速に入る

気分は和食

研二君と陣平君と行った
さば味噌が美味しい店に目的地を決め
車を走らせる

数10分走らせて目当ての店に着き
駐車場に車を停めた

暖簾を潜りながら店に入ると
「いらっしゃいませ〜」と明るい声が聞こえる

「1名様ですか?」

「はい」

「かしこまりました!少々お待ちください!」

席は空いてるかと見渡すと
見知った顔を見つけた

「げ」
「お」

お互いを見つけたのは
ほぼ同時だった

「店員さーん、こいつ相席でー」

「そうなるよねやっぱり」

勝手に決められた席に向かい

向かい側に座る

そして店員のお姉さんが
私用のお冷とおしぼりを席に持ってきた

メニュー表を開くことも無くその場で注文を伝えると
男も続けて注文した
お姉さんはそそくさと厨房に戻っていく

暖かいおしぼりで手を拭きながら
向かいの人物に目を向ける

「気ィ合うじゃんA」

「陣平君はこんなとこで職務放棄?税金泥棒?」

「ばーか勤務時間外だっつの」

出くわしてしまったのは友人2号こと松田陣平君だった
友達1号の言い出しっぺではあったが
出会った順番で2号にしてやった

「珍しい、研二君はいないんだ。喧嘩?」

「俺はガキか。あいつは今日夜勤組。」

「ふーん喧嘩じゃないんだ。」

「俺らの事なんだと思ってんだお前」

「ハッピーセット」

「大将!俺の分もこいつに会計つけていいから!」

厨房に向かって声を張る向かいの男
すると厨房からは笑い声が聞こえる

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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時

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