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25話 ページ26

引き続きゲストルームを使ってもらうことになり

諸伏君は買った衣類等を備え付けのクローゼットに片付けていた


自分は特にやることも無くなった為
リビングのソファに体重を預けテレビをつけた
その時、突然空腹を知らせる音が鳴った


時刻は16時になろうとしていた
思えば買い物をして昼食を取り損ねた


そう思っていると諸伏君が2階から降りてきた


「昼食取れなかったから、早めに夕飯にして晩酌でもどうかな」

「天才」

思わずグータッチを求めて腕を伸ばしてしまった

だが思いの外ノリのいい彼は
笑って返してくれた


夕飯の為に朝のうちに下拵えを終わらせ冷蔵庫に入れて置いたらしく、そんなに時間もかからず夕飯が出来上がった


私もその間に仕事の依頼のメールを捌き
研二君と陣平君から届いていたメールに返信を返していた


諸伏君に呼ばれ
ダイニングへ向かうとこれはまた
美味しそうなメニューが並んでいた


席に着き、朝と同じく2人で手を合わせる

あっという間に平らげた
晩酌のためにおかわりは我慢したが


「ご馳走様でした」

「お粗末様でした」

相変わらず諸伏君はニコニコしていた



食後にゆっくり一服していると

隣に諸伏君が座った

「(人1)さん、まだ晩酌はキツそう?」


「おかわり我慢したから余裕」


「我慢したんだ」


横からけたけたと笑い声が聞こえる


諸伏君はまたダイニングへ向かうと
食器の音が聞こえてきた為

どうやら用意してくれているらしい


「何から飲む?」


「ビール」


「おっけー分かったよ」


戻ってきた彼の手には
2つのグラス


彼のグラスには
ウイスキーらしき液体が注がれている


ビールのグラスを受け取った私は
諸伏君のグラスに小さくぶつけてやり
口をつけて喉に流し込む

「最高?」


「最高」


「分かる、(人1)さんそんな顔してる」


クスクスと笑いながら
横の彼もグラスに口をつける


その後、諸伏君が軽くアテを作ってくれたので
余計に酒が進み
ビール以外にも焼酎や果実酒
カクテルなんかも作って飲んでいた


煙草を吸いつつ
また新しいグラスに口をつけようとした時


「(人1)さん、俺、ゼロが心配なんだ」


「ゼロ?」


「俺の親友でさ、同じ組織に潜入してた。
そういえば、高校の時にコンビニから出てきた(人1)さん引き留めた奴いただろ?」


あいつがゼロなんだ

名前が降谷零だからゼロ


そこから酒のせいか
いつもよりお喋りな諸伏君に
たまに相槌をうったりして
話を聞いていた

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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時

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