23話 ページ24
物音で聴覚が刺激され目が覚めた
次に嗅覚を刺激されて意識が覚醒する
いい匂いがする
匂いに誘われるまま階段を降りていくと
ダイニングキッチンにいる諸伏君がこちらを振り返る
「おはよう(人1)さん、朝ご飯丁度出来たよ」
「おはよう、いい匂いで起きた」
「ははっ、それは良かった」
何か手伝おうかと近寄る
「(人1)さんは座ってて、今よそうから」
そうにこやかに言われてしまい
大人しく席に着く
すぐに目の前に朝食が並んだ
「うっわ」
キラキラしてる
朝食は白米派の私が
1番喜ぶ献立が並んでる
「聞きそびれてたんだけど、嫌いなものとかアレルギーとか大丈夫だった?」
「大丈夫です」
即答だ
アレルギーがあったとしても
問答無用で食べる
「じゃあ、いただきます」
「はい、いただきます」
2人で手を合わせて
用意してくれた朝食を頂く
「美味しすぎる」
どうやらとんでもない拾い物をしたらしい
料理は出来ると言っていたが
想像の遥か上を行っていた
噛み締めながら食べてると
向かい側から笑い声が聞こえる
「そんなに美味しそうに食べてもらえると、作った俺も嬉しいよ」
「こんなの毎日出てきたらダメになるな」
「...普段何食べてたの(人1)さん」
「キムチ納豆」
「キムチ納豆は美味しいよね」
フォローみたいなのやめろ
あっという間に平らげた
朝ご飯なのに白米をおかわりしてしまった
「ご馳走様でした...」
「はい、お粗末さまでした」
未だにニコニコしている諸伏君が
お茶を出してくれる
ここまでは求めてなかったのに
与えられてしまうと味をしめてしまう
人間の短所だ
もう昼食と夕食の献立に期待している自分に
一体いくつだと呆れる
「(人1)さんって」
「なーに」
「...いややっぱりなんでもない」
私は全身満たされてる感覚のまま
食器を片付けたテーブルに腕を組んで顎を乗せている
行儀悪いのはもう無視だ
そのままこちらを見ている諸伏君を見上げる
がすぐ目を逸らされる
「そうだ、買い物に行くんだった。」
昨日寝る間際に考えていた予定を思い出した
「色々と必要でしょ、諸伏君のもの。」
「あぁ、でも...」
一緒に行けないと言いたいんだろう
そこでいい案を思いついた
「諸伏君、一緒に行くよ。」
76人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時