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2話 ページ3

2回目の人生が始まって


気づいた事といえば


両親が中々の資産家ということだ


私がまだ小さいという事実を抜きにしても
家が広い


自家用車も私の知っているメーカーの外車だ


しかも3台


前世では、まぁそれなりに稼いではいたが

表の仕事でここまで資産があるとなると
今世の親ガチャという物には大成功してるのではないか


前世は悲惨ではあったが




そしてもう1つ気づいたことは
呪術が今世でも扱えたことだ


小学校に上がった時に
母親の肩に乗っていた低級呪霊を
指一振で祓うことが出来た


その日すぐに父親のパソコンを
こっそり拝借し、高専の名前を検索にかけたが

1件もヒットしなかった


つまりそういうことなのだろう


全く違う世界線に
前と同じ力を持ちながら
生まれてしまった



中学生に上がった時に
こっそり廃ビルに入った

ある程度の術式を使ってみたが
なんと全部使えた


呪術師がいないであろう世界に
私がこの力を持ったところで


大した意味にならないだろう



その時に、呪術等は墓場まで持っていこうと誓った


一般人として平凡に生きていこう
そう思った


だけどこの世界を甘く見ていた私を
ボコボコに殴り付けたい


異端な存在を
放っておいてくれるほど
優しい世界じゃなかった


中学三年生の時
両親が死んだ


2人が乗った車が
大型トラックに後ろから追突されたらしい


しかも前で停車していた車もダンプだった為
ぺしゃんこだ


即死だったらしい


葬式だって涙ひとつ出ず
本当に薄情だな奴だなと自分を客観的に思っていた


両親の友人や同僚であろう人達が

子供らしさの欠けらも無い私を見て
ヒソヒソと陰口をこぼしていた


親との思い出と言えば


「Aちゃんはお利口さんね」

「Aは本当に優秀だな、父さん鼻が高いよ」

褒められることが多かった


流石に人生2週目になると
子供のように泣くことはないし、勉強だって
つまらないものだった

友人はいなかったが


精神年齢でいえば
馴染めるはずがないと納得し


1人でも困らず学校生活を送っていた


そして両親の死によって


とうとうこの世で本当に
独りになった

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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時

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