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17話 ページ18

友達1号2号とは


その後も年単位で交流はあった


個室の居酒屋に連れていかれた日は


「そういえばあの時俺のこと難なく抱えたよな」

「あぁ陣平ちゃんがAちゃんにお姫様抱っこされてゴンドラから飛んできた時?」

「あれも呪力ってやつか?」

「ただの腕力だけど」

ただ素直に応えると
陣平君は両手で顔を隠して俯くし
研二君は相変わらず何が面白いのかひっくり返ってる
そのまま肋骨折れろ


呪力で体のあらゆる器官を強化することも出来るが

まず身体能力、筋力ともに普通の人とは違う為

男であろうと持ち上げて投げることも難なく出来る


そしてほろ酔い2人組の悪ノリで
腕相撲することになった


結果は言わずもがな圧勝


「A、あんたほんとに女か?」


失礼な奴は容赦なく拳で黙らせる


「俺たち両腕使っても勝てないとか自信なくすんだけど」


勝手に挑んで勝手に落ち込まないで欲しい




そんなこんなで仲良く交流していたら
あっという間に今年も寒さに震える時期が来た



寒さにも弱ければ暑さにも弱い
前世では「お前は人間向いてない」と散々言われた

あらゆるポケットにカイロを突っ込んで
マフラーに顔の半分を埋めてやる


「寒くて煙草も吸えないな全く」


時間も時間な為
外は冷えきっている

仕事なので仕方なく
依頼通りのビルに向かう


いる


確かにデカいだけの呪霊が屋上で動いている


祓ってさっさと帰ろう
今日はキムチ鍋だ絶対に


屋上に飛んで
呪霊の背後に立つ

いやこれ背後か?

全身に目と口があって

不細工すぎる


カエリタイヨオオ___


私だって帰りたいんだよ


呪霊の呻き声が響き
漸く暖かくなった両手をポケットから出し
呪力を纏わせる


「キムチ鍋の為に早く散れ」

飛び上がって両手を標的に翳し
呪力の塊を放つ

胴体に風穴が開き
やがて塵となる

「よしよし仕事終わり」


手を軽く叩いて
ポッケから一服の為の煙草を取りだし火をつけた

少し身体が温まってくれたので
地べたに座り込んだまま煙を吸う

その時だった


突然鉄骨の階段を駆け上がってくる
複数人の足音が聞こえた


「んー、火つけたばかりだしなぁ」


渋った結果
自分の周りに結界を貼り
外からは私は愚か煙も匂いも声も
全てを隠す


呑気に携帯をいじりながらもう1口吸っていると


言い合いしている男が2人
屋上にやってきた

目の前で肉弾戦を繰り広げている


「こわ」


帰ればよかった

後悔は先に立っててくれ

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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時

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