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15話 ページ16

「ただいま」


「Aちゃん!!陣平ちゃん!!」


萩原君が駆け寄ってくる

物陰にいてくれて良かった


生憎こちらには誰も気づいていない

さっきまでいたゴンドラの爆発で
あっちは大変なことになっている


「じゃあ帰るので言い訳頑張って」


頭が追いついてない松田君を下ろし
萩原君に当初の予定通り丸投げする


「あぁあと米花中央病院だって」


そう言い逃げする
これ以上はもう知らない


そこまで巻き込まれるつもりは無い


ショッピングモールを後にして
無事に家に着いた私はソファに倒れ込む


もう今日はこのまま寝てしまえ


自棄になってそのまま目を閉じると
あっさり眠りについた


次の日の朝
痛む体を起こし携帯を開くが

連絡は来ていない


きっと今頃
事後処理と主に言い訳に追われてるであろう彼らを
頭に浮かべながら
寝室に向かい、今度はベッドに転がり2度寝を決め込んだ




数日後である

思っていたよりも彼らが店にやってくるのは早かった


「久しぶりAちゃん」

そうにこやかに入ってくる萩原君の横には
やたらとガンつけてくる松田君もいた


「よぉ(人1)サン」


「今日も長くなりそうだなぁ」


萩原君の時と同じ流れで
裏へ案内し、お茶を3人分淹れる


「煙草、吸っていいよ」


そう言いながら灰皿を机に置く


全員が煙草に火をつけ、2、3口吸った後


最初に沈黙を破ったのは松田君だった


「まずこれだけは言わせて欲しい、感謝してる。
本当に助かった。」


「俺からも、陣平ちゃんを助けてくれてありがとう。」


「ハギから聞いた、4年前の事件もあんたが助けてくれたんだってな」


あぁ教えたんだ

いや
もう全部話すつもりで助けたんだし
そこはいいのだ


「萩原君からどこまで聞いたの?」


「助けてくれたってだけ、後は俺には判断出来ないから本人に直接聞けって」


「まあ全部言うつもりないと助けないしね」



そこからは萩原君にした説明と同じ説明をした

話終わったあとは
予想通り理解しようと顔を顰めながら
隣の萩原君に助けを求めるような視線を向ける


「ハギ、お前これ理解出来たのか」


「約4年でやっとわかってきた感じ、あのテレポートみたいなのもこの前初めて見たし」


「全然わかってねぇじゃねぇか」


目の前で仲良く言い合いしている2人を視界に入れながら
何本目か分からない煙草に火をつける

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の! - 続きが気になります!更新楽しみにしてます…! (5月15日 0時) (レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮫のこ | 作成日時:2023年5月7日 0時

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