13話 ページ14
「寒い...」
気づけばあの事件からとっくに4年が経とうとしている
あれから
萩原君とは月に何度かメールしたり
たまに1人でもふらっと訪ねてきて
他愛もない話をしたり
お茶をしたり
仲のいい松田君には頑張って隠してくれてるらしい
今日は仕事の依頼で
杯戸町の杯戸ショッピングモールに来ている
クリスマス時期が近いからか
キラキラと鮮やかな装飾が至る所にある
そしてなんと言っても
あの上にそびえる観覧車だ
「でっっっか」
娯楽施設には
縁が無かったため
その大きさに暫く口が開いていた
気を取り直してショッピングモールに入る
最近また新しい仕事を始めた
呪霊にある程度干渉した人間だけが見える
特殊な文字で
【怪奇、奇妙な生き物を見た場合は、ご一報ください。】
その1文を書いた紙を
数十枚あちこちに貼ってみた
すると意外にも連絡は多く
言われた通り現場に行くと呪霊がいた
4級にも満たないものから
準2級レベルまで様々だ
今日も報告を受け
このショッピングモールに来た
こういう所は負の感情の受け皿になりやすい
あちこちに呪霊が見えた
「祓いにきましたよーっと」
両手はポッケに入れ
あちこち商品を見るフリをしながら
呪霊を祓っていく
あらかた片付いた時だった
何かが爆発したような音が
頭上に響いた
嫌な予感より
面倒事に巻き込まれる気配を察知した
すぐに館内放送で避難指示が出された
「治安悪すぎるだろ」
もう既に諦めの境地まで来ている
指示された通り避難しようと
ショッピングモールの外に足を進めていた時だった
パーカーの右ポケットが振動で震える
振動が止まないという事は
着信を知らせるバイブだった
「はいもしもし」
『Aちゃん！今どこにいる！！』
「オレオレですか？」
『そんなこと言ってる場合じゃないんだって！』
急用の電話らしい
名乗る余裕もない萩原君は
電話越しで慌てた様子だった
「今杯戸ショッピングモールにいるけど」
『それってたまたま！？』
「その聞き方いやだなぁ」
『ごめんだけど今回も巻き込まれて』
また巻き込まれルートに入ったみたいです
今日のお天気お姉さん、何位って言ってたっけ
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の！ - 続きが気になります！更新楽しみにしてます…！ (5月15日 0時) (
レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮫のこ | 作成日時：2023年5月7日 0時
