12話 ページ13
暫く萩原君の質問に答え続けた
そしていい時間になったのか
お茶会はお開きになる
灰皿は山になっていた
「あ、そういえば」
「どうしたの？」
「なんでこの場所分かったの？」
「あー、それは」
手を胸ポケットに入れ
何かを取りだした
「現場に落ちてたんだよ、(人1)ちゃんの名刺。ボロボロだけどね。」
成程と納得した
飛んだ拍子に落ちたんだろう
そして今度こそ
彼は片手をひらひらと振って
店を後にした
なんだかどっと疲れた
でももう言ってしまったものは仕方ない
今度こそ平凡に生きていこう
自分も我が家に帰る支度をしていると
机に乗ったままの携帯から通知音が鳴る
確認するため手に取ると
先程登録したばかりの名前からメッセージが来ていた
��Aちゃん、ありがとう、本当に��
律儀な奴だ
自然と緩む頬をそのままに
返信する文字を打ち込もうとして固まる
Aちゃん？？
携帯をすぐ閉じてやった
やっぱり舐めた奴だと思いながら
萩原視点
「なんだよそんなニヤついて」
「いーや？」
つい先程の事を思い出して
また頬が緩む
秘密も共有してしまったし
そして初めて親友に隠し事が出来てしまった
気味悪そうに運転席からこちらを横目で見る
相棒を他所にメールを打ち込む
「そういやハギ、(人1)サンから連絡あるか？」
「あーーいや、ないよ」
「...そうか」
「どこで何してるんだろうねAちゃん」
ごめん陣平ちゃん
流石にAちゃんとの約束は破れないわ俺
少し残念そうな顔を見て
心の中で謝る
「は？今Aちゃんっつったか」
「え？」
「お前、俺に隠れて親しくしてるとか無いよな？」
「ないない、ないってば」
疑惑の目が向けられるが
シラを切り通す
危ない危ない
でも今だけは
ちょっとだけ抜け駆けするわ
許して陣平ちゃん
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の！ - 続きが気になります！更新楽しみにしてます…！ (5月15日 0時) (
レス) @page50 id: 12a63fcd20 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - すごく面白くて更新楽しみにしてます😆応援してます💪✨ (5月14日 20時) (レス) id: 8d8bcc3d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮫のこ | 作成日時：2023年5月7日 0時
