【《現在》 10/24 貴方 】 ページ39
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「これ、頼まれてたやつ…」
後日私は、久々にホソギオッパの家に行って
頼んでいたある物を受け取りに行った
『ありがとう…』
オッパの手に握られた小さな小瓶
中には緑色の粉末が入っていた
彼の友人、キムナムジュンさんが作ったあの…
【幻覚剤】
一瞬、手を伸ばすのを躊躇った
でももうここまでしてもらったんだ
受け取るしかない
そう思ってそれに手を伸ばすと…
「…っ、待った」
『…っ？』
もう少しで触れそうだったところで
引っ込められた小瓶
ホソギオッパの顔を見ると酷く歪んでいた
「なぁ、どうしても教えられない？
なんでおまえがこんなもの…」
『……それは…』
ホソギオッパにこの薬を用意してと電話したあの日
彼が快く引き受けてくれたわけではない
当然驚いて理由を聞いてきた
でもその時は言えなかった
どうしても言えない事情がある
でもどうしても必要なんだと言った
そしたら渋々用意はしてくれたけど
やっぱり今日も、いや今までずっと
気になっていたみたいだ…
そりゃそうだよね、私みたいな平凡な子が
幻覚剤だなんて…
「Aがこれを使って変なことするとは
思ってないし、しないって信じたい。
でもオッパは不安なんだよ？
なんで幻覚剤なんかを急に…」
『……』
「なぁ、A…本当に言えない？
どうしても言えないのか？」
『……い、言ったら
その薬、くれる？』
「…使い道にもよる
おまえが傷つくことになるなら絶対に渡さないし
おまえがその…変な道に進むようなら、それは
イトコとして、オッパとして止めなきゃいけないと思ってる」
『……』
心配してくれてるその優しさが
今はとても胸に痛いほど染みた
私がこれを使いたい理由は
オッパにとってどっちの類だろうか…
もしもくれなかったら
私はどうやって回避したらいいの？
あの人の企みを…
「…A、オッパの目を見て？ん？
俺たち家族だろ？
ただの親戚かもしれないけど
俺にとっておまえは妹みたいなもんなんだ
生徒でもある
だからオッパに、教えてくれない？」
『……っ、あのね…』
私の声は、酷く震えていた
“俺たち家族だろ？”
そう、私にとってホソギオッパは
唯一優しくしてくれた“家族”
幼い頃からずっと私の面倒を見てくれていた
家でわがままを言えない私のわがままを
一緒にいる時は全て聞いてくれた
そんな彼に、嘘をつくことなんて…
できなかった
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アヨン(プロフ) - 哀恋さん» 本当ですか！！ありがとうございます！とても嬉しいです☆これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (
レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 毎度嬉しいコメントありがとうございます！そうなんです笑 本当にここに来るまで時間がかかってしまいましたが、これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
哀恋(プロフ) - この小説にドハマリしてしてしまった。読んでで入り込んでしまいます笑とても気になります。更新楽しみにしときますね！ (2018年4月21日 19時) (レス) id: bfa2c60ee1 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - そういう事だったんですね、、、更新楽しみに待っております^^ (2018年4月20日 22時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - テヒョン、花郎では、ハンソン (2018年4月14日 12時) (レス) id: 7b07a32b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヨン
| 作成日時：2018年3月31日 17時
