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『…ジョングク！』
恐怖に目を瞑って出た言葉は
無自覚にも、あの人の名前だった
私にはいつだってあの人がいないとダメなんだ
会いたい…
今どうしても会いたい…
「今なんて言った…」
『一つだけ聞かせて？
あなたは本当に…ソク・ハンソンなの？』
ソファーの上で仰向けになった体
それに覆いかぶさるようにハンソンさんは
私を見下ろして眉間に皺を寄せていた
「あぁ」
『テヒョンじゃないの？』
「誰だよそいつ」
震える声で、自分が何を言っているのかも
分からなかった
ただ最後に一つだけ確認したかった
いやらしい手つきで私の腰を撫でる
目の前の男がもしも、もしもテヒョンだったら
私は彼に、こんなことできないから…
『っ！！』
「う"っ！！」
完全な隙を狙った
急所ではなく、お腹を思いっきり蹴った
『…はぁっ、』
「くそっ、」
お腹を抑えてソファーから彼が落ちた隙に
私は急いで立ち上がって走り出した
焦って手が震えて部屋のドアを開けるのに
手こずりながらも、必死に階段を下って
この豪邸から抜け出した
『はぁはぁはぁはぁっ…』
追ってくるかもしれない
油断はできずに目の前の道を走り続けた
なるだけ曲がり角を曲がって
道を巻いて、逃げた
走りながら頬に伝う冷たい涙は
何故出るのだろう…
悲しかったのか、怖かったのか
その両方か
あたりはもう真っ暗だった
帰り道なんて分からない
だけどここがジョングクの通う大学の近くだって
ことは分かった
『はぁはぁはぁはぁ…』
コンビニの前まで来て立ち止まった
もう追ってこないだろう
下を向き呼吸を整えていると
突然後から私の肩に手が置かれた
『きゃぁ！！』
驚いて振り返るとそこには…
「どうしたんだよA…
こんなところで」
私を見て不思議そうな顔をした彼
私が今一番会いたかった人…
『…ジョングク、…』
「A？…泣いてる？」
泣いてなんかない
ただ安心しただけ
大好きなあなたの顔を見たらホッとして…
「あーこんなところにいた
探したよAちゃん」
『…っ、！』
運命は何故、こんなにも残酷なのだろうか
私は一体どんな罪を犯したと言うのだろう
もう会いたくない
声も聞きたくないのに…
「ハンソニヒョン…
Aと一緒だったんですよね？」
「うん、そうだよ？」
何故あなたは、意図も簡単に私の前に現れるの？
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アヨン(プロフ) - 哀恋さん» 本当ですか！！ありがとうございます！とても嬉しいです☆これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (
レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 毎度嬉しいコメントありがとうございます！そうなんです笑 本当にここに来るまで時間がかかってしまいましたが、これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
哀恋(プロフ) - この小説にドハマリしてしてしまった。読んでで入り込んでしまいます笑とても気になります。更新楽しみにしときますね！ (2018年4月21日 19時) (レス) id: bfa2c60ee1 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - そういう事だったんですね、、、更新楽しみに待っております^^ (2018年4月20日 22時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - テヒョン、花郎では、ハンソン (2018年4月14日 12時) (レス) id: 7b07a32b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヨン
| 作成日時：2018年3月31日 17時
