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テヒョンさんは不思議な人だった
私の部屋をキョロキョロ見渡して
あちこち触るわけでもなく
ただ周りにあるものを物珍しそうに見つめて
そして私に向き直って言った
「落ち着くね？…この雰囲気」
『…えっ？』
何のことかサッパリで、聞き返したけど
その後は答えてくれなかった
イスに座るわけでもなく、動き回るわけでもなく
ただずーっと立ったまま部屋の明かりを見ていた
鈍感な私でも、最初はもちろん警戒していた
警察に追われている逃亡者だったら？
お金に困っていて請求されたら？
身元不明の男性を家にあげて
これからどうするべきかと悩んだ
だけどそんな不安は、光を見つめる彼の
純粋な瞳を見て消えていくようだった
ただそれだけでそう思わせてしまうのだから
テヒョンさんは、不思議な人だった
するとその時…
ぐぅ〜〜
突然どちらかの腹の虫が鳴って「私かしら？！」
と内心かなり焦った
けれどそうではなく、お腹が鳴ったのは
どうやらテヒョンさんの方だったらしい
『…ふふっ笑 お腹空いてたんですね？』
あまりの不意打ちに思わず笑ってしまった
「……？」
笑う私を見て、彼は一瞬キョトンとしたけれど
その後すぐに、私につられて微笑んだ
『すみません、こんなのしかなくて…
カレー好きですか？』
「…うん、ありがとう
いただきます」
相当お腹が減っていたのだろう
もしかすると、さっきみたいに外で倒れていたのは
今日に限らず、ここ数日飲まず食わずだったのかもしれない
「おいしい」
『ほんとですか？！』
「うん」
最初の一口は遠慮気味にゆっくりだったのに
次第に口に運ぶスプーンが止まらない様子だった
その姿に少しだけかわいいなんて思ってしまった
することもなく、テヒョンさんの向かい側に座ってモグモグと行儀よく食べている姿を暫く見つめた
明るい部屋で見るとお顔はものすごく整っている
切れ長の目、筋の通った鼻、形のいい唇
瞳の色は、あの時の色のなかった目とは違って
そこには僅かな光を宿しているように感じた
男の人にしては少し長めの
ストレートヘア
前髪は目にかかるくらいに伸びていた
「ごちそうさま」
『わ、綺麗に食べてくれたんですね！』
「おいしかったから笑」
私よりも年上なのに、彼が醸し出すオーラはまるで
無垢な青年のようで、それでいて…儚かった
もう、不信感なんてとっくに消えていた
騙されやすい私のことだから
説得力はないけどね？(笑)
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アヨン(プロフ) - 哀恋さん» 本当ですか！！ありがとうございます！とても嬉しいです☆これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (
レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 毎度嬉しいコメントありがとうございます！そうなんです笑 本当にここに来るまで時間がかかってしまいましたが、これからもよろしくお願いします☆ (2018年4月21日 20時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
哀恋(プロフ) - この小説にドハマリしてしてしまった。読んでで入り込んでしまいます笑とても気になります。更新楽しみにしときますね！ (2018年4月21日 19時) (レス) id: bfa2c60ee1 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - そういう事だったんですね、、、更新楽しみに待っております^^ (2018年4月20日 22時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - テヒョン、花郎では、ハンソン (2018年4月14日 12時) (レス) id: 7b07a32b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヨン
| 作成日時：2018年3月31日 17時
