Gelato_7(fin)

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深澤side




深澤「しょーたー、昼ご飯持ってきたよー」

っていないじゃん

もぉどこいっちゃったの…


とりあえず昼ご飯の配膳を
翔太の部屋に置いて廊下に出る


丁度、数メートル先に阿部ちゃんが通るのを見つけ早歩きで近づく


深澤「ストーップ」


阿部「うわっビックリしたぁ、どした？」


深澤「翔太、部屋にいないんだけど、知らない？」


阿部「え、部屋に居ないの？
実は今朝また手術の話し出しちゃったんだよね…」


深澤「なるほどねぇそれで、家出かな
俺も探してみるからさ、阿部ちゃんも手伝って？」


阿部「もちろん、ごめんね翔太の事
上手くフォローできてなくて」


深澤「いやいや、それよりほら翔太どこほっつき歩いてるんだか知らないけどさ
きっと売店かロビーだよね？俺売店見てくるから
阿部ちゃんロビー、一周まわってみてよ」


と探し始めて売店へ行く途中で
こんな寒い中、外にはいないよねって
思いつつ見つめた中庭には



探している顔が…

え、しかもあんな薄着で

思わず走り出し駆け寄った




深澤「翔太」


思っていたよりも大きな声が出てしまい
自分でもビックリしてしまう


翔太もビクッと体が動く


深澤「あ、ごめんごめん、
翔太？寒いでしょ、お部屋帰ろ」


微かに震えている翔太の手に自分の手を置くと
氷みたいに冷たくなった翔太の手にビックリした



深澤「歩ける？」


肩を支え立ち上がらせる


トボトボと歩いてくれてお部屋まで着いたけど
翔太はまだ寒さでガタガタと震えていた


そりゃぁこんな薄着
しかもサンダルでいたらねぇと思いながら


とりあえず翔太を布団に入れて
湯たんぽを持ってくる


布団にすっぽり入った翔太は
何度かクシャミをしていた


阿部ちゃんも慌てて部屋に入ってきたけど


翔太は布団に潜ったまんま
時折クシャミと咳が出る



阿部ちゃんと俺は顔を見合わせて

これは風邪ひいちゃったかな…
って少し不安なアイコンタクト



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