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■言葉は戻らない ページ37
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久々の外泊…なんて喜んでいたのに
少しだけ数値が悪いからって
今回はやめておこうか？なんて
やんわり延期にされる
こんなこと何回もあるけれど
つい先々週もまるっきり同じ事を
言われたばかりだったから
またかよって…
そんな中、最近変えた薬のせいで吐き気が酷く
さっき入れられたばかりの吐き気止めの点滴が刺さる腕を見て、ふと嫌気がさして、悔しくて
涙がポロポロ流れてくる
翔太「外泊したところで遊び回ったりするわけでもないじゃん、こんな頑張ってんのになんで？」
照「うーん、でも阿部とも相談したんだけどさ、
ちょっと今お外行くのは厳しいかなって…」
照の少し困ったような悲しそうな顔を見ていたら
ますますムカついた
翔太「なんなんだよ…
…俺を閉じ込めときたいの？
なんで医者なのに治してくんないの？
ずっとココ出れないんならもう治んなくったって良い、点滴してたって気持ち悪いのそんなに治んないじゃん
もうどうなっても良い」
自分の中でもビックリするぐらい大きな声で
怒鳴ってしまった
少し興奮しすぎたのか胸もドキドキしていた
照「翔太？落ち着いて
俺も阿部も精一杯翔太のこと、」
翔太「うるさいっ」
まだ話していた途中の照に、自分の手元にあった
飲みかけのペットボトルを投げつけてそう言った
ペットボトルは照に当たると
パサっと床に転がり落ちた
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作者名：まめり | 作成日時：2023年10月26日 15時
