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■苦手な空間 ページ33
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苦手な検査がある…
痛いわけではないのに、苦手なんだあの空間が
どうしても気分が沈む
地下一階のフロアにある検査室
ここにはじめて連れてこられた時もなんだか薄暗い気がして、シンと静まり返ったような空間に少し怖くて、不安だった事を覚えている
なんて思いながら今もこーじとはぐれないように
歩くけれど足取りはとても重い
向井「どしたん？はよおいで？」
翔太「んー、ちゃんと歩いてんじゃん
うるさいっ」
向井「なーに機嫌悪いんよぉ
今からの検査なんも痛ないよ？知ってるやろ？」
翔太「知ってるし、
痛くなくてもイヤなもんは嫌なの」
向井「まぁなぁ、
なんとなく分かんなくも無いけど」
なんて話していれば到着してしまう
この大きな機械がある部屋
MRI検査…
部屋の入口で立ち止まってしまう翔太
向井「しょっぴー、ちょっとだけ頑張ろ？」
と優しく手を引く康二
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作者名：まめり | 作成日時：2023年10月26日 15時
