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11月5日、目覚めた瞬間から
そんな意識していた訳では無いのに
あ、誕生日だって思う
スマホを開けば数件のメッセージに
ふっと気持ちが浮足立つ
そういえば毎年誕生日の当日は検査だったり
治療だったりの予定は何も入れられていない
わざわざこっちからお願いしていないけど、
この日ぐらいって調整してくれているのかな?
ガラッと扉が開けば、ふっかと佐久間
ニコニコ笑顔で入ってくれば
「おめでとー」
ってなんかテレるじゃん
いつも以上にテンション高めで絡んできて
騒がしい二人に笑った
その後回診で来た阿部ちゃん
阿部「翔太、今日お誕生日だねっおめでとう」
翔太「ん、ありがと」
いつもより更に優しくニコニコで見つめられると真っ直ぐ目を見返すのが恥ずかしくてなんだかドギマギしてしまう
そんな俺を見て笑う康二
康二「おめでとぉ」
わしゃわしゃって髪を撫でられる
翔太「んもっ髪ぐしゃぐしゃなるっ」
なんて言いつつも満面の笑みの翔太
二人のじゃれ合いをふふっと丸椅子に座りながら見つめる阿部ちゃん
阿部「そうだ、はいプレゼント〜」
ポッケから出してきたのはお菓子が何個か入った
ラッピング袋
翔太「おお、ありがとっ」
ニコっと自然にキラキラ笑顔になっている翔太
「コレおすすめのやつ」
なんてお菓子話をする阿部ちゃんと翔太
康二「二人はお菓子仲間やもんな」
今度は康二が微笑ましく二人を見つめる
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作者名:まめり | 作成日時:2023年10月26日 15時