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「ココでしょ?」
って北斗は自分の左胸辺りをトントンと
優しく叩いてみせた
翔太「え?」
北斗「だからー、心臓?悪いんでしょ?
俺もだからなんとなく分かるよ?」
翔太「…え、ホントに?」
北斗「いや、そんな嘘ついてもしょうがなくない?
証拠もあるよ、」
なんてネクタイをシュルっと外し、Yシャツのボタンをささっと3つ程外すとペラっとめくる
北斗はあまりに自然にそんな事をするから
翔太はビックリした
でも胸にある痛々しい人工的な傷跡を見ると
「一緒」って呟いている自分がいた
北斗「やっぱあるんだ手術跡」
とヘラっと笑ってまたボタンをとめる
翔太「俺もある…あ、名前は?」
お互いに自分の名前よりも先に病気の事を話していた事に気がついてごめんごめんと、北斗は笑った
北斗「松村北斗、よろしくね」
翔太「渡辺翔太…よろしく
あの、松村…くん?…は今も…」
北斗「ん?北斗で良いよ?」
翔太「じゃぁ、北斗はさ、もう治った人?」
北斗「だったら良いんだけどねぇ、今日は調子良いけど俺も薬持ち歩いてるし、てか今日病院から来てる」
翔太「俺も、入院してて、そっから来てる…」
北斗「そこまで一緒なんだ(笑)
あれ?この前の時もいた?気が付かなかったなぁ」
なんて二人はたわいないけれど、普通の人には話せないこの境遇の二人だけの話に盛り上がっていた
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作者名:まめり | 作成日時:2023年10月26日 15時