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■がんばろ ページ43
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そして治療拒否してから
あっという間に1週間がたってしまった
点滴での投薬再開の日
岩本と佐久間が病室を訪れる
岩本「じゃぁ診察からさせて？
うん、大丈夫だね
この日来ちゃったって感じ？」
ベッド脇の椅子に腰掛け話す岩本
佐久間は熱を測ってくれたり、何かを記入したり
翔太は照と目を合わせずに
自分の手元かなにかを見つめながらコクリと頷く
この1週間休めた事で
少しだけ気持ちが落ち着いて
赤ちゃんとの触れ合いから
治療頑張ってみようかななんて
また少しだけ前向きな気持になれたものの
いざはじまるとなるとやっぱり憂鬱だったし
逃げたかった
照が翔太の腕で点滴を刺せそうな場所を探す
「はぁ」
すこしどんよりとした空気の中
翔太が溜息をもらす
そんな部屋に
トントンっとドアをノックされる音が響いた
佐久間「あら？誰だろ、どーぞー」
入ってきたのは白衣を着ていない丸ちゃんだった
腕には赤ちゃんを抱いて
翔太は丸ちゃんが見えると
パッと目もおおきく開けて
こわばっていた顔から少し優しい顔になる
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作者名：まめり | 作成日時：2023年7月15日 13時
