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そして1週間後
3回目の点滴がはじまると
翔太は目をつぶって時折背中が波打つものの
吐けるものも無くむせるのみ
胃液の上がる感覚がまた翔太を苦しめている
翔太「…もう、ムリ、まだ？…終わんない…？」
佐久間「まだ入れ始めたばっかりだからね、
さすっといた方が楽？それとも横になっとく？」
今回は目を瞑り眠ろうとしても
気持ち悪さに眠れなかった
ずっと酷い吐き気にぐったりと
ベッドに沈まっているしかない
どんな体制でいても気持ち悪く
何度もむせながらもぞもぞ動いたり
ぎゅっと布団を掴み肩で息をする
そして今回は血管痛も酷く腕を温かいタオルで
温めてもらってもビリビリと痛む
佐久間「投与スピード少し落とすね」
点滴のスピードを遅くしてもらっても
まだ痛く、吐き気と腕の痛みにとで
布団を握りしめながら耐えようとする
吐き気でえづき涙も出てくる
翔太「なんで、…こんな辛いの…」
何も出来ずに見守るしかできない佐久間も少し涙目
やっとで点滴が終わってからも
何も食べられずに少し飲み物を飲むだけ
寝たいのに気持ち悪さでまともに眠る事もできず、吐き気から咳き込み過ぎて胸まで痛くなる。
そんな日を数日過ごした…
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作者名：まめり | 作成日時：2023年7月15日 13時
