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2回目の治療
阿部「まずお薬飲んでねぇ
体調も大丈夫そうだね」
翔太「うん!」
前回が意外と大丈夫だったので
気持ち的にも落ち着いている
阿部「じゃぁお薬入れていくね」
点滴を刺す瞬間はやっぱり少し緊張していたけれど大人しくベッドもたれ、
目線は窓の外を見つめていた
薬を入れ始めて数分、ナースコールがなる
翔太「…キモチワルイ…」
康二「今行くなぁ」
青白い顔の翔太がオーバーテーブルに伏せていた
康二「あららら、横になるのも気持ち悪い？」
翔太「…ウッ…」
康二「辛いよなぁ、吐けそ？」
背中をさする、何度か波打つ背中
翔太「ね…まだ…おわんない？」
目を瞑り眉間にシワを寄せ吐き気に耐える
康二「もうちょい頑張ろな、あ、音楽聞く？」
少しでも気が紛れればと音楽を聞きながら目を瞑り
ひたすら終わるのを待つ
時折来る吐き気の波に耐えながら
康二は優しく翔太の背中をさすり、
水を飲ませたり、冷たいタオルを持ってきたり、
点滴が終わってくれるのを待った
2回目は吐き気が少し強めに出てしまったけど
なんとか終了
薬を入れ終わっても倦怠感や気持ち悪さから
起き上がれずに2日間程寝込んでしまった翔太
横向きで少しうずくまりながら
ぐったりとベッドに寝込む翔太の
血の気が引いてしまったような
白さがかわいそうだった
点滴後3日目からはやっと体調が戻ってきたようで
少しだけ優しい笑顔が見れるように
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作者名：まめり | 作成日時：2023年7月15日 13時
