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■ ページ21
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それから数日経って熱が下がってきたと
思ったらまた上がってしまう
上手く酸素もまわらずに
酸素マスクで必死に息をする
薄っすら開けた目で
窓の外の暑さを眺める日々
ずっと刺されている点滴に
ここに繋がれているみたいだと嫌気がさし
なかなか引かない熱に苛立ちも出てきた5日目
新人看護師「翔太くん、点滴刺し替えるね？」
翔太「え、今日…ふっか…いたでしょ？」
だるいのにやっとで話す
新人看護師「今、他の子で
手いっぱいみたいだよ？手出してね」
血管が見つかりにくい翔太
慣れているふっかや佐久間、こーじ以外に処置されるのが嫌だった
でも抵抗する気力もなく、なすがまま
翔太「っイテ」
新人看護師「あれ？だめだ血管逃げるね」
1回失敗され、2回失敗され、
向こうの緊張も伝わってきて翔太も
イライラと怖さを感じてしまう
3回目も上手く入らず、
もう一度手を掴まれたが翔太が抵抗する
思いっきり手を振り解き
近くにあった点滴スタンドに手が当たり
ガシャンと大きな音を立てて倒れる
翔太「なんなんだよっもうやめろよッ」
酸素マスク越しにも荒々しく叫ぶ
ガラっと部屋のドアが開き照が入ってきた
岩本「今の音どした？え、翔太…!
とりあえず、君は戻って、ふっかいたら呼んできて」
翔太「っハァハァ」
だらんと垂れた右手、
左手は胸をぎゅっと抑え
ベッドに体を預け唸りながら
息をやっとでしている翔太
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作者名：まめり | 作成日時：2023年7月15日 13時
