Gelato_2 (ページ13)

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岩本「翔太？、起きたんでしょ？」

照がベッドサイドの椅子に腰掛ける

岩本「学校は？楽しかった？」

翔太「…」

岩本「翔太の制服姿俺まだ見たこと無かったから
次見せてよ？」

翔太「…次って、
…行けるか分かんないじゃん」

ふわっと目を開けたものの
天井を見つめてぼそっと話す

岩本「そんなことないよ。
今日だって1日過ごせたでしょ？」

翔太「倒れてんじゃん。今こんなんで」

今度は岩本を少し睨むように見つめ話す

翔太の息が少し荒くなり酸素マスクが曇る

岩本「ゆっくりで良いんだよ。
ちゃんとさ病気治療しながら高校行ってるの
偉いよ。翔太、凄いよ」

真っ直ぐ目を見つめながら話してくれる照

翔太「すごいって…
結局倒れてるし。なんか複雑」

岩本「本当に凄いって思うよ？
色んな事我慢しなきゃならないのに
その中でずっと頑張って来れてることも」

翔太がふと自分の腕を見る、点滴が刺さり
また入院中のリストバンドが着けられている腕

高校に行ってきた今日が何だか夢みたいに思えた

そしてもう一度ハンガーにかけられている
制服を見つめた

翔太「ねぇ照、今度ネクタイの結び方教えて？
制服着る時困るんだよね」

岩本「うん、いつでも」
優しく微笑んでくれる

倒れてしまって少し落ち込んだものの

やっぱり制服を着て高校生らしい日を過ごせる
そんな日をまた過ごしたい

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