Gelato_2 (ページ12)

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ストレッチャーに乗せられ運ばれる

阿部「翔太ー？大丈夫？聞こえる？
聞こえたら手握って？」

緊迫した阿部ちゃんの声が遠くで
聞こえた気がしてうっすら反応する

阿部「うん、意識はあるね。

大丈夫だよ、今苦しいの取るからね
ちょっとごめんね」

せっかくの制服、ネクタイやワイシャツは
あっという間に脱がされた

腕には点滴や血圧を測る機械、胸にはコード
そして顔には酸素マスクを付けられた

1日だけ普通の高校生でいる事も難しいのかなってそんな事を思いながら瞼が重すぎて眠った

起きるといつもの病室でパジャマを着せられていて
制服は丁寧にハンガーに吊るされている

「ハァ」
思わずため息が出た
そして酸素マスクが曇る

ピコンピコンと規則的な機械音がなるのを聞きながらもう一度眠ってしまおうと目を瞑ると病室のドアが開く

目を開けるのが億劫で寝たふり

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