Gelato (ページ37)

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■え、なんで？ページ37

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向井「しょっぴーは器用やなぁ」

今日、点滴をさせる血管がなかなか見つからず
右手の甲という一番嫌な所にさされてしまい

ご機嫌ななめな翔太

でも両利きなのでご飯などさほど困ることはない

翔太「…」

向井「もぉ、なーんでそんなツンツンなんよぉ
でもご飯ちゃーんと食べれて偉いなぁ」

にこにこ翔太を見つめながら
ひとりで騒がしい雰囲気を出しているのは

1週間ほど前に違う病棟から小児科の看護師に
移動になった康二

この人、前の科でもこんなテンション
だったのかな？

今までここにいなかった事が不思議だ

でも昔、一瞬小児科にもいた事あったらしくて
俺あんまりそんな記憶ないんだけどな？
なんて話たら、ちょっと落ち込んでた

そんな康二は、
高校生の俺にもちびっこへと変わらないような
テンションで絡んでくるので

はじめ、こっちが戸惑ってしまったけれど
一緒にいるとなんか落ち着くし楽しい

向井「今日は一個検査あるから
忘れんように行ってな」

翔太「分かってる」

向井「えらい、えらい
なんかあったらすぐ呼ぶんやでっ」

翔太「わかってるってば」

向井「もー今日はずっとつんつんモードなん？」

くしゃくしゃって頭を撫でて
というか髪の毛ぐしゃぐしゃにして
去って行った向井

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