Gelato (ページ34)

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■ ページ34

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佐久間「じゃ、お先にゆきちゃんね、
翔太はここで待っててねぇ」

検査室の前の廊下の椅子に座る
この時間ホント人いないなぁ

静かな廊下だったんだけど、

「やダァーーーかえるー
バイバイする。
ゆきちゃん、いたいのしなーい」

ぎゃーぎゃー騒ぐ声が聞こえてきた

小さい頃って何でもない治療や
検査が異常に怖かったなぁ

自分でも思い当たるふしは沢山ある
そしてこんなだったけ？
なーんて思ってたんだけど

あまりにも収まらず

そして
佐久間と検査するため先に中にいた阿部の困り声が

流石に長過ぎない？

俺も結構なわがままちゃんだったけど
ここまでだったかなぁ、なんて思いつつ

大丈夫〜？
ドアを少し開けて声をかけてみた

ゆき「しーなーい。おしまい。もうかえるのっ」

佐久間「あぁ翔太ごめんね待たせちゃってるよね」

翔太「いや、俺は全然良いんだけどさ
なんかほら大変そうだなぁって」

阿部「すごい怖がっちゃってさ
ゆきちゃーん、大丈夫だよぉ？」

ずっと逃げ出そうとジタバタしているゆきちゃん

翔太「あ、もしあれだったらさ、俺の先見とく？
やる事分かってないと怖いもんね」

佐久間「え、良いの？」

阿部「確かにね!翔太やさしい!」

翔太「うん、全然ーえ、今日心電図だけでしょ？」

佐久間「そうそう、
コラっゆきちゃんお手手繋いでて」

俺達が話してる間も逃げようとする困ったちゃん

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