Gelato (ページ13)

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■兄弟ページ13

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ガサガサという音でふっと目が覚める

「んん。」

樹「起こしちゃった？」

翔太「あ、樹来てたんだ。
起こしてくれれば良かったのに」

樹「今来たばっかだよ、それに今日疲れてるかも
ってさっきナースステーションで
深澤さんに言われてたし

でも体調良さそうじゃん、顔色良いし良かった
この服ここの棚ね。」

テキパキと服や下着や
生活用品の補充をしてくれる樹

翔太「うん、先週より全然マシ。ありがと」

樹「ママもまた金曜来るって言ってたんだけどさ
荷物重いだろうから
俺が先に今日持ってきちゃった」

翔太「そっか。ママも仕事忙しいんじゃないの？
無理しないでって言っといてよ」

樹「無理してでも会いたいんだからさ
優しくしてやれよ？」

ふはっと笑う翔太

樹とは違母兄弟だ

俺が5歳の頃父が再婚し兄弟になった

だから義理の母親なんだけど
俺にもとても優しくしてくれる

ママって呼べるようになったのは7歳の時
そこからお母さんって変えるタイミングを逃し
ずっとママ呼びでいる

樹とは歳は1歳しか変わらないし
友達のような感覚でいる

普通の兄弟とはまた違うのかな？

正直自分たちでもよく分からない
関係性かもしれない

ただこんな体の俺をいつも支えてくれている樹にはとても感謝している

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