2story ページ4
A視点
3人は、ズンズンと前に進んでいく
あぁ、嫌だ
この空気
モヤモヤする
扉の前に着いた
ダークオークでできた高級感のある扉には、金色に輝くノッカーがついている
徹「お、お洒落〜」
歌蓮「私、ここ住みたいかも」
翔「庭ヤバかったじゃん、何言ってんの」
歌蓮「うぅ」
ザーザー
雨はまったく止みそうにない
白い霧から目を凝らして、その会話を眺めていた
歌蓮「痛っ!!」
歌蓮の悲痛な叫びが響く
見れば、足のすねが切れていた
痛そう、なんて考えながら歌蓮を見る
恐怖、まさにその言葉が合うくらい、歌蓮は震えていた
目を見開いて、傘を落として
『どうしたの?』
聞いてみても、歌蓮は答えない
.....いや、声が出せていない
口をパクパクさせて必死になるも、歌蓮の声は聞こえない
全身に鳥肌がたった
きっと、このままだと
《死んでしまう》
歌蓮が門まで走っていった
私もついていく
門は閉まっていた
ガシャンガシャン
歌蓮と私で開けようと必死に押すけど、敵いそうにない
フッと門の奥に人影が見えた
歌蓮は、顔を蒼くしてへなりと座り込む
やっぱり、絶対可笑しい
ここ、普通じゃない
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作者名:リソリソ | 作成日時:2022年10月18日 19時