拾歩目 ページ10
「よお大将。俺っち、薬研藤四郎だ。兄弟ともども、よろしく頼むぜ」
「夜…!!」
あ、戻ってこれたみたいだね。んー、けっこー疲れたなぁ。
「ただいま、やまんばぎりくにひろ！ そして改めてよろしくね？ やげんとうしろう！」
僕は取り敢えず疲労を隠して、満面の笑顔を見せた。
「じゃ、今日はもう一人仲間をふやそっか！」
「え？」「は？」
山姥切国広と薬研藤四郎の声が重なった！ 息ぴったりだね〜！
「じゃあ今回はさいしょだし…これで良いよね！」
僕は呆け顔の二人を半分無視して、刀工の妖精さんに資材を手渡した。因みにレシピは『all 350』だよ！
「な、なあ大将…無理すんなよ？」
「疲れたら言ってくれ」
うわぁ！ 二人とも優しいなぁ！ うんうん、流石は僕の初期刀と初ドロップ刀！
「ん？」
ちょんちょん、と着物の裾を引っ張られ、僕は振り向いた。刀工の妖精さんだ。
「えーっと何々…40分か！ よし、待つの面倒臭いからさ、宜しくね！」
僕は待つの嫌いなんだよね、実は。だから刀工の妖精さんに手伝い札を渡した。
「……」
山姥切国広が浮かない顔をしている。
「やまんばぎりくにひろ、どうかしたの？」
「今度の刀は…写じゃないのか」
あぁ……まだ引きずってるんだね、さんざん言ったのにねぇ……？
「お、おっと新入りか？ その辺案内しとくよ」
薬研藤四郎が半ば慌てたように言った。そしてその後二人は小声で会話をしていた。
「……助かった」「気を付けてくれよ、山姥切の旦那」
そこ、聞こえてるからね！ あ、そうこうしている内に打ち上がったみたいだね。さぁて、誰が来るのかな？ 僕は霊力を込め、彼を呼んだ。
「出て来て下さい！」
鍛刀部屋に桜が舞い散る。
「──僕はにっかり青江。うんうん、君も変な名前だと思うだろう？」
にっかり青江！ 脇差の中では好きな方のキャラ！ よくぞ来てくれましたぁぁぁぁ!!
「初めましてにっかり青江！ 僕は夜。これから宜しくね、僕の初鍛刀刀！」
この後夕食にオムライスを作って、そのまま広間で寝たよ。因みに僕は青江と怪談話やって、山姥切国広に『早く寝ろ』って怒られちゃった！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「刀剣乱舞」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霧憑 幻(プロフ) - 写しの本さん» 日替わりから此方を読んでいる者です。 ちょくちょく入っている歌詞とか詩のような表現とても素敵です！ 応援してます。 無理をせず、更新頑張ってください！ (2016年12月13日 21時) (
レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
つなれな(-.-)(プロフ) - 順位おめでとうございます！これから来る刀剣のヒントとか聞きたいです((更新頑張って下さい('ω')ﾉ (2016年4月4日 20時) (レス) id: 9150f75282 (このIDを非表示/違反報告)
写しの本(プロフ) - アイカさん» ……大変失礼致しました。 (2016年3月9日 7時) (レス) id: 43efac2d9a (このIDを非表示/違反報告)
写しの本(プロフ) - アイカさん» ああ……本編ではまだ書いていませんでしたが、主人公は女です。れっきとした。なので[ピーーー]とか付いてませんよ(真顔)←← (2016年3月9日 7時) (レス) id: 43efac2d9a (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 主人公は男の子ですか？女の子ですか？ (2016年3月9日 7時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：写しの本 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/occasional3/
作成日時：2016年3月7日 17時
