私の家族4【BROTHERSCONFLICT】

三節 ページ26

「風斗……」





右京「…どういう、ことですか。説明してくれますよね？」





絵麻「こ、れは…」





コウ「最初に5000円を渡して依頼して、Aちゃんを無事襲えたら成功報酬として5万。5万ってだいぶ大金だよね〜どんだけ襲わせたかったのやら」





ユーマ「一度現場に出向いて顔見せて牽制かけても結局辞めずにやり続けちまうンだもんな。大した根性だぜ、オマエ」





シュウ「面倒事が増えてホント迷惑なんだけど」





あの日以来狙われ続けていたことを私は昨日まで知らなかった。





シュウ達が私に悟られないように水面下で動いていてくれたらしい。





その事実を聞いたとき、本音を言うと凄いショックだった。





狙われていたということは勿論、何よりシュウ達にそんなことをやらせていてしまった事に。





しかもシュウは、私がシュウの家から出たときにお世話になっていた食堂のおばさんとおじさんに事情を説明してくれていたことも知った。





『また遊びにおいで』と言われたと、シュウが言った。





要「妹ちゃん、2ヶ月前のあの日のこと、きっかけとなったこと、両方とも話してくれるよね？」





絵麻「あ、の時はAちゃんに部屋に呼び出されて…。一人で来てくれ、って言われたから一人で行ったんです。そしたら部屋の中に入ってアルバムの写真とか見せられて、急に『あなたの居場所はここには無い。みんなのことを盗らないで』っていきなり叩かれて、置物で殴られたりしたから必死に抵抗する内にあんな事に……」





「………………は？」





良くもまあそんな嘘をスラスラと……。

四節→←二節

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す