私の家族4【BROTHERSCONFLICT】

忘れ得ぬ記憶《弥の場合》 ページ20

ぼくのお姉ちゃんはとても優しい。





「ミミレンジャーごっこ？」





「うん！！」





「弥のお願いだし仕方ないなあ」





「ごめんねA。大丈夫？」





「大丈夫だからあず兄は早く電話でなよ」





あっくんとミミレンジャーごっこしてたら、電話がきたんだって。





「おねーちゃんはやくーー」





「はいはい」





「おねーちゃんは弐号機ね！ぼくは壱号機！」





「任せなさい！」





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「とりゃあ！！！」





「お前らに地球は壊させない！」





お姉ちゃんが決めゼリフを言って終わった。





「おねーちゃんありがとう」





「どういたしまして。そういえば弥、まだおやつ食べてないでしょ？」





「うん」





「冷蔵庫にケーキがあるから一緒に食べようか」





「ほんと？！やったー！」





「食べたらちゃんと歯磨きしようね、雅兄に怒られちゃうから」





「...はーい」





お姉ちゃんと椅子に座って持ってきてくれたケーキを食べる。





「おいしー！」





「ね」





「あれ、もうごっこ遊びは終わったの？」





「あっくん！電話は？」





「さっきまでしてたよ、もう終わった」





「あず兄もケーキ食べる？」






「いや、僕は後で食べるからいいよ」





「オッケー...ってああ！」





ぱくり、とお姉ちゃんがスプーンで掬っていたケーキを食べるあっくん。





「今はこれだけで充分かな」





「もう...」





弥はあず兄に食べられる前に食べ終わっちゃいな！と言うお姉ちゃんはやさしく笑って。





ケーキみたいにあまい笑顔だったんだ。





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『あまい笑顔がぼくは大好きだったんだ』




　




　





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