私の家族4【BROTHERSCONFLICT】

忘れ得ぬ記憶《祈織の場合》 ページ17

「いおに！」





「どうしたの、A」





「絵をかく宿題がでたの〜」





小学2年生になったA。





「なに描くの？」





「いおにいのお花！」





「僕の？」





「うんっ」





画用紙を広げて下書きを始めるAを花壇の手入れをしながら眺める。





「上手だね」





「ほんとう？」





「本当」





嬉しそうに画用紙と向き合うAは、颯爽と下書きを終えてペンを持った。





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・










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「終わったぁ！！」





「終わった？」





結局最後までAが絵を描いていく様子を見ていた。





「ほらみて」





「...うん、上手に描けてる」





「でもいおにぃのお花の方がキレイ」





「そうかな？Aが描いてくれた花も綺麗だよ」





「友達にいっぱいお花のこと”ジマン”してくる！」





「自慢？」





「家のお花はキレイなんだよって」





「ふふっ」





よしよしとAの頭を撫でる。





ニコニコと笑ったAの手を引いてマンションの中に入った。





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『あの子に綺麗な花をいつまでも届けよう』







　







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