私の家族4【BROTHERSCONFLICT】

七節 ページ30

椿「全部聞いてた、全部。絵麻がAのことをどう思っていたのかも、誰が発端になったのかも」





絵麻「そ、んな......」





椿「今までずっと俺らは間違ってたんだ、ずっと...俺がこんなこと言う資格なんて微塵もないけどさ、間違ってたんだよ。Aばっか責めて大事なことを見落としていたんだ」





要「つばちゃん...」





椿「A」





私に向き合った兄さん。





「.........何」





「ごめん、全部俺が間違ってた。Aに沢山酷いことしてごめんね」





「そんなの、今更＿＿＿「今更！......今更だからこそ、今までのこと全部取り返させて。俺が取りこぼして、拾ってこられなかったAの気持ちを、これから先はひとつも見落とさないようにする。
許されようとは思ってない、ただ失った信頼を取り戻してまた、Aの自慢の兄貴になりたい。だから...だから、俺に機会(チャンス)をくれないかな」





「A、僕からもお願いするよ」





雅臣「梓...」





「僕も間違ってた。臆病だった。もう一度最初からやり直したい。
もう二度と踏み外さないから、一度だけ機会をくれないかな」





「っ、」





・




　





・




　





・




　





・





「それが二人の気持ちなのね。他の皆はどうなのかしら？」





棗「母さん？！」





突然現れたのはお母さんと、麟太郎さんだった。

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