三節 ページ20
数日後。
私は再び高校に通い始め、前と変わらずシュウの家に居候している。
居候していることを知っていたライトはちょくちょくと遊びに……半分は押し入るようにシュウの家に来るようになった。
事あるごとに血を要求されるけどされる度にあしらい方を身につけ今では動じなくなった。
成長、成長。
そんなある日、また私はどん底に落とされる羽目になる。
「シュウ〜〜?……あれ?」
シュウが呼んでいたとクラスの男子に言われてシュウの教室まで行く。
その場に彼の姿はなく、またいつもの音楽室に居るのかと音楽室を覗いても居ない。
別の場所に探しに行こうと戻ろうとした時、外から急に閉まる音楽室のドア。
腕と髪を引っ張られ、誰なのかも確認することも出来ずただ抵抗しても虚しくズルズルと身体を引き摺られる。
「痛っ……!!!何なの!!」
ガチャ、という無機質な音。
恐らく鍵を閉められたのだろう。
もうこの時点で私は察した。
嵌められた。
「離して!!!!」
「うるせぇな黙れよ!」
抵抗し続ける私にキレたのか頭上から聞こえる声は低くて太い声。
…男?
音楽室の奥まで引っ張られ、周りが見えたと思ったら口を塞がれる。匂いからしてガムテープだ。
ベタだなあ、と思う反面こんな私でも焦らないわけがない。
「〜〜〜っ!!!ん〜!!!」
「おいこれでいいのか?」
「おっけ〜〜ありがとう」
やっと見えたその場には数人の男女に囲まれていた。
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苑歌(プロフ) - アルムさん» 100票目取ってしまいました!!好きな作品だから嬉しいです。更新まだかまだかと毎回毎回見てます笑。 (2020年5月15日 13時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - マレさん» わあぁ嬉しいです!ご期待に沿えているかはわかりませんが...(笑)引き続きよろしくお願いします!! (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 苑歌さん» お心遣いありがとうございます(泣)これからもよろしくお願いします (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - こういう感じの話を探してたんです!!ディアラバもブラコンもどハマりしてた時期あったので嬉しいです!!続き待ってます(・ω<) (2020年5月14日 13時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです!2つとも好きなのでサクサク読めました!応援しています!無理はしないでくださいね。 (2020年5月13日 10時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルム | 作成日時:2018年11月24日 22時