私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

六節　side風斗 ページ14

「お疲れ様でした！！」





「お〜、風斗くん、お疲れ様」





某番組の収録終わり。





fortt�・としてじゃなくて朝倉風斗単体で出演する事が出来た。





これも少しずつ"朝倉風斗"としてドラマとかに出る機会が少しずつ増えてる影響もあるんだと思う。





「今後もよろしくお願いします」





「もちろんだよ、風斗くん。応援してるからね」





「ありがとうございます！！」





プロデューサーからスタッフの人間まで全員に挨拶してから楽屋に戻る。





「…っはーーーー！！疲れたぁ」





楽屋のソファーに座り込む。





「あー…ほんっと挨拶とかダルい。なんで僕がいちいち挨拶して回らなきゃ行けないワケ？」





スマホを取り出して連絡が入ってないか見る。





「…これは…あぁ、事務所からか」





溜まってる通知を一つ一つ確認する。





『風斗へ』





最後に開いたLineには姉さんからの通知。





『毎日お仕事お疲れ様。体調は崩していませんか？』





「………遅いんだよ、バカ姉さん」





僕が送ってたから2週間経ってる。





本当に遅いけどA姉さんはあの日からちゃんと連絡を返してくれるようになった。





それだけでも良しとするけどね。





『仕事終わりは大変で疲れてるだろうけど、お礼の挨拶はちゃんとするんだよ』





「げぇ」





さっきの発言を読まれたかのような内容。





『朝日奈風斗は例え1人だとしても大丈夫だけど、fortt�・の朝倉風斗は周りの人が居ないと存在できないから。周りの人が居てこそ今の貴方が居ることを忘れないでね。綺麗事かも知れないけど、大事なことだと私は思うの』





「………」





『私は弟の朝日奈風斗も、画面の向こうにいる朝倉風斗もどっちも大好きだから、どっちもキラキラしていて欲しいの』





『どっちの風斗でも居るために、面倒臭いなんて思わずに周りの人に感謝の気持ちを忘れないでね』





「ははっ面倒臭いって思ってるってバレてる。姉さん怖いな〜」





『遠くから姉としてずっと見守ってます。
大活躍する風斗をこれからも見せてね』





これでメッセージは終わりだった。

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