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「はぁ……」
そんな中、ジョンハニヒョンの深いため息が沈黙を破った。
数分前より機嫌が悪いのは、明らかだった。
「もしかしてさ、Aに情が湧いたの？ だから消しにくい？ そうなんだろ」
図星を突かれ、僕は言葉が出ない。
「ちが、……情とか、そんなんじゃ……」
分かりやすく狼狽えるスングァニヒョンの肩に、ホシヒョンが優しく手を置く。
暖かな眼差しでヒョンを見つめていたけど、でもそれは慰めなんてものじゃなかった。
「弟の不始末を片付けてやるのも兄の務めだよな〜。優しいヒョンが代わりに消してやろうか？」
「えっ」
「だから、その子の記憶をヒョンが消してやるって言ってる」
「ヒョン！待ってください」
すかさずボノニヒョンが止めに入ると、ホシヒョンは不思議そうな顔で振り返った。
彼に｢なんで？｣と笑顔で問われて初めて、記憶消去に反対する理屈が感情論のみだということに気づいた。
僕らが、
僕が、彼女の記憶を消したくない。
ただ、それだけ……？
「ディノたちには悪いけど、俺は早く消した方がいいと思う。このまま放置する方が良くないよ」
「僕も早く消す方に賛成。いつ秘密が漏れるかわからないし、悪い芽は早く摘まないと」
「ヒョン、その言い方は……」
あまり発言しなかったドギョミヒョンに続いて、ミョンホヒョンも反対の姿勢を見せた。
賛成派の意見はどれも正論ばかりで、僕らの立場が弱いことをまざまざと見せつけられているような気分だ。
納得できるような理由を話せない僕に、ホシヒョンは顔を顰めた。
「なんでダメなの？ ヒョンたちは弟を心配して言ってるんだけど」
「ホシヤ、そこまで」
スンチョリヒョンの一言で、ヒートアップしそうだった兄弟喧嘩が止まった。
今すぐにでも食ってかかりそうな勢いだったホシヒョンも、長兄の言葉には逆らえず大人しくなった。
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団子七兄弟(プロフ) - ( Ö )さん» ご指摘ありがとうございます！！とんでもないです、本当に助かりました。また何かありました教えていただけると嬉しいです。早速修正してきますね！本当にありがとうございます<(＿ ＿)> (10月22日 2時) (
レス) id: d9f422ca2f (このIDを非表示/違反報告)
( Ö ) - 少しだけ気になったところがあるのですが、名前の後ろに「ヤ」をつける場合は呼びかける時のみで、話している途中では使われない呼び方です。細かいところまですみません( ᐪ ᐪ ) とてもおもしろく読ませていただいています! 更新楽しみにしています! (10月21日 15時) (レス) id: 0b2b884958 (このIDを非表示/違反報告)
団子七兄弟(プロフ) - まるまるさん» ありがとうございます!すごく励みになります(*^^*)更新頑張りますね‼︎ (10月13日 3時) (レス) id: f562aa8305 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - 凄く面白くて一気読みしてしまいました…！続きが楽しみです。 (10月12日 21時) (レス) @page3 id: e61818cfab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子七兄弟 | 作成日時：2023年10月11日 3時
